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~~カサイ視点~~
「ここがゴールド街」
この1ヶ月半、街も村もなければ宿だってないわけだから、ずっと野宿だった。
目的地であったゴールド街に到着して、門番に身分を証明するギルドカードを見せて街に入る。
「ようやく着いたな」
「長かったな……」
野宿も安全じゃないから仮眠程度だし。でも、ここなら安全だから思いっきり休める。
道中には魔物の群れに囲まれたりヤバかったよ。
「しっかし、さっきからどこも立派な家ばかりだな」
宿を探すがゴールド街の地図もないので動き回り、住宅街を通るがどこもかしこも、金持ちが住む家だ。
それに住宅街の奥にある壁はなんだ?街を囲む壁と繋がっているっぽい。
「…………」
「………マヤ?」
何故か険しい顔をしているマヤは俺の問いかけで、ハッとして首を振る。
「すまない。なんでもない」
「……?」
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