一章 幼なじみ

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放課後のチャイムが学園内に鳴り響き、一斉にざわつく千人を越える生徒達。 大国のクライシス王国の王立クライシス学園。 国内有数のこの学園では一般科目の他に魔法、剣術、模擬戦といった授業が含まれている。 一見楽しげな授業かも知れないが、結構地味で体力を持ってかれるものばかりだ。 一学年に7クラスあり、2年から成績順にクラスが振り分けられる。 S、A、B、C、D、E、F。 言うまでもなく優秀な奴ほどSに近づくシステムで、全員が貴族という比率。 将来は様々であるが、大半はクライシス王国の軍隊に所属で、次に専門分野を学べる学院に入る。 3年でCクラスという普通レベルにいる俺は帰りのHRが終わり、教科書、ノート、筆箱をバックに入れて教室から出る。 「………ん」 騒がしい教室から一歩踏み出すと、綺麗な水色の髪をした小さな可愛らしい子供がいた。 いや、子供ではないな。一応、年齢は17でクライシス学園の制服を着ている。 袖が長過ぎて手が見えないコイツは幼なじみの1人。 ウィン-リスピット。 合法ロリである。
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