一章 幼なじみ

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が帰ってくるとおかえりなさいって笑顔で言うんだ。エプロン姿でね。そしたら僕はカサイを抱きしめて耳元でただいまって返すんだ。先にご飯を食べて僕が先にお風呂に入って、カサイが後に入るんだ。のぼせちゃったカサイはフラついて倒れそうになるのを僕が支えるんだ。ソファーまで運んで膝枕をしてのぼせて顔が赤いカサイはごめんって言うんだ。涼しくなるように胸元を開けている状態でね。こんな事されたら、僕自分を抑えられないや。ハハハハ、なんて夢のような生活難だろう!カサイを養い続けられるなんて!渡さない!渡したくない!渡せない!渡せるはずがない!カサイを幸せに出来るのは僕しかいなんだ!狂ってる。狂ってる狂ってる狂ってる狂ってる狂ってる狂ってる狂ってるよ僕!でもそうさせたのはカサイなんだよ。君が見られたくない僕をこうさせたんだ。でも知って欲しいという矛盾が存在するんだ!僕はカサイという色に染まりきってしまったんだ!カサイにも僕色に染まって欲しいんだ!カサイの心も体も思考も全て僕のものにしたい。カサイは僕のもの。そう、誰のものでもない僕のもの。他の人なんて見ちゃ駄目。考えちゃ駄目。あぁああぁぁあ゙ぁあああぁぁあああ゙あぁああぁぁあぁああ゙!!!こんな事をしてる内カサイに何かあったらどうしよう!早く捜さなきゃ。早く早く早く早く早く早く早く早く!ダレヨリモ!スキダカラ!」 「もしもし。ギルド長。カサイ知らないか?」 デアが狂いだしてるが相手はしていらんねえ。ギルドをまとめてるギルド長ならなにか知ってんだろ。 〔ザクヤ君~。タイミングいいね~。実はね~〕 ギルド長のゆっくりとした口調が今はイラつく。続きを聞き目的地が分かった。 「デア!!ウィン!!城にカサイがいるぞ!!」 俺の話を聞くやいなや3人で屋根に跳び、城まで駆け出す。 「……どして……おし、ろ」 「なんでも依頼で重傷らしくてな。幸いにも十師団が通りかかったらしくて治療も受けたそうだ」 なにやってんだ。あのアホ。
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