二章 血

6/23
前へ
/890ページ
次へ
十師団ですら知らないのか?嘘を言ってるようには見えない。 「私たちはゼメキスに集められ、十師団を設立しました。この国を強くさせたいと言っていましたが、本当のところは……」 確かにクライシス王国は十師団が設立する前はギルド長とゼメキスの二枚看板で元々有名ではあった。 だが、4年前に設立された十師団で更に他国にないほどの武力を手にした。 同時にゼメキスがいなくなる。 「しかし、ゼメキスの正体も分からないのに、着いていく気になりましたね」 ゼメキスの正体はギルド長と俺ぐらいしか知らない。 いつもは顔が隠れるローブを被っている野郎だからな。 警戒心の強そうな他国のルビアさんなら着いていきそうにないと思うんだけどな。
/890ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16770人が本棚に入れています
本棚に追加