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「そ、そうです。十師団に話さなかったのは話すほどでもないということでしょう。それに、ゼメキスのことを知ってるのはこれぐらいなんです」
「………そうか」
ジェドさんが斧を肩に置き、ふぅと息を吐く。
良かったぁ。死ぬかと思ったよ。
「ようは大した危険性もないわけか。ならいい」
ジェドさんは部屋から出ていく。
「すみません。カサイ君」
「いえ。それよりゼメキスの居場所は?」
ルビアさんは首を横に振った。
「十師団を設立してすぐにいなくなりました。軍からも捜索してるですが、当てもなくさがすといのは」
「そうですか……」
俺もゼメキスがどこにいるかなんて見当もつかない。
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