一章 幼なじみ

6/50
前へ
/890ページ
次へ
「2人分作んのめんどくせえな」 帰って早々に食事の準備はやはりやる気がなくない。 長い付き合い故に遠慮なしに言えるのが幼なじみのいいところだな。 「むぅー……たべたい、の…!」 ウィンは俺を見上げてほっぺを小さく膨らます。 「分かったよ。なに食べたい」 「……オム…オム」 オムライスと言え。 15分ほど歩き我が家に着く。 「ただいまっと」 返ってくるはずもないのに言っておく。これはとっくに慣れているし、今更なんとも思わない。 ウィンは俺の後ろから着いてきて、俺と一緒に自室まで入ってくる。 窓を開けて換気をした俺は制服を脱ぎ始めに、ズボンに手を掛け……。 「出てけええええええええええええええええええええ!!!」 「フミッ!?」 小さな頭を鷲掴み大きく振りかぶって外へ放り出す。 着替えの時ぐらい部屋から出ろよ!!!
/890ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16770人が本棚に入れています
本棚に追加