一章 幼なじみ

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コーヒーとカフェオレを2人に出す。 「ありがとよ」 「………ありが、と……」 ザクヤは熱々のコーヒーを冷まそうともせず口に含む。熱くないのかよ。 ザクヤはあらゆる剣を使いこなせる剣術の天才で俺の幼なじみ第一号。 顔は美形であり高級貴族で、クールな性格で学園の女子からはよく告白されるのを目撃する。 しかし、冷徹な性格故か、はたまた貴族としての立場故なのか、理由は定かではないが、恋人がいるという話は聞かない。 クラスはウィン同様Sクラス。 「ザクヤもオムライスでいいんだよな」 ああ、と返事を聞いて早速取りかかる。 3人分作んのか……。自分の分だけゆで卵にしようかな。楽だし。 いや、前にザクヤに食事を出して、材料が足りなかったから俺はゼリー食ったらマジギレしたな。 怖すぎて泣いたんだっけ。
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