一章 幼なじみ

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夕御飯を食べ終えた俺はそういえばと何かを思い出すザクヤの話に耳を傾ける。 「そろそろ始まるな。学園トーナメント」 「学園トーナメントかあ」 学園トーナメントとは毎年3年生だけで行われる5人までのチームで優勝を争う大会。 一昨年と去年の学園トーナメント見たけど、闘技場で行われた試合はハイレベルだったな。 見物客や軍関係の人も闘技場で見ている。有望そうなのは引っこ抜きたいんだろ。 幼なじみ3人は退屈そうにしてたけど。 他国にも名を轟かす学園歴代最強の3人組だから無理もない。 俺には関係ないけどな。 学園トーナメントの出場資格はAとSクラスの生徒がそれぞれ持っている。 Bクラス以下は参加できないが、AとSが1人でもチームに入っているなら話は別。 ただし、参加するほとんどが本気だからBクラス以下はよっぽどじゃない限り取らないだろう。 故に俺は参加できない。
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