四章 旅立ち(パシリ)

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オヒメサマ!!マイエンジェル!!会ったら(ピーー)で(ピーー)を(ピーー)してあげるからね! 「きゃはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!タ・ノ・シ・ミ」 「あ、あのー」 「はははははははははははははははは!……ん?」 何故だかドン引きしている男が僕の後ろに立っていた。 どうしたんだろう?死体の山に怯えてるのかな。 金の模様が入ったローブを着た男は細い目で困ったように笑い、優男という言葉にぴったり。 「その魔物倒すの見てたんですが、特殊能力ですかい?」 見られていたのか。でも、僕が気配に気付かなかっただと。 自然と男に対する警戒心を強めていき、何時でも特殊能力を発動できるようにする。 「特殊能力だったらなに?」 「そうですかい。なら、運が悪かったと思って」 男は頭をかいて言葉を続けた。 「死んでくだせぇ」 ゾクリ 死を隣り合わせた感覚。 男から放たれる殺気に背筋が凍り、右手に煙、左手に煙を噴出する。 特殊能力“闇”と“光” この男はヤバい。 今まで戦った誰よりも強い。 ウィンより。ザクヤより。ギルド長より。 「何者だ!?」 「あっしですかい。あっしの名は」 “全帝” その男は確かにそう名乗り、手を突き出した。 「特殊能力 オモチャの兵隊」 地面に小さな魔法陣が出現し、そこから30cmぐらいのオモチャの兵隊が小さな銃を膝をついて構えている。
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