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「おぉ……おかえり、拓馬……」
今にも消えそうな声で言われた…。
「どした?じっちゃん?」
俺が祖父の顔を覗き込むと、祖父の目から涙が出てきた……。
何も分からず、慌てていた自分に祖父は真剣な眼差しで俺に言った。
「いいか、拓馬。今から言うことは全て事実だ。受け止めて聞いてほしい……」
祖父は俺の両肩を掴みながら、更に続けた…。
「…お、お前の……拓馬の……母ちゃんと父ちゃん…そして…秀馬達は………帰りの飛行機で…テロにあい…人質として…………こ…殺された…」
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