出会いの時

2/2
前へ
/5ページ
次へ
 それは、僕たちが小学1年生の夏のことだった。僕は、元々体が弱かった。そのため、友達も1人もいなかった。だから、夏休みのその日は、従兄弟の家に泊まりに行く予定だった。しかし、僕は熱があって、行けなくなってしまった。僕は、 「母さんのバカ」 と言って、家を飛び出してしまいどこのも行く果てもなく家の近くの公園に行った。そして、その公園で、僕とマコッチャンが出会った。その時、僕は相当顔色が悪かったらしい。マコッチャンがとっても心配してくれていた。僕は嬉しかった。そして、僕は問い掛けた。 「僕は遙。小学1年生。君は?」 「僕は真琴。僕も小学1年生だよ。どこの学校行ってるの?」 「西小。」 「僕も!2学期から転校するんだ。仲良くしようね。」 「うん!」 僕は嬉し過ぎて口から心臓が出てきそうだった。小学生になって初めて友達ができた。そして、僕たちはお昼頃になってお腹が空いたから自分の家に帰った。家に帰ったら、母さんに怒られた。けど、そのとき僕は、何とも思わなかった。だって、友達がでこたもん!
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加