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「でかっ…何だよここ…」
俺、菊理 未殊(くくり みこと)は今日から通うパブリックスクール(寄宿制学校)を目の前にして息を飲んだ。
でかい立派な門の奥に広がる敷地内。
緑が生い茂り、まるでテレビで見た日本固有の庭園のようだ。
その門を通り、中へと足を進める。
すると前(さき)に朱い鳥居が見えた。
…きっとあれがこの『天ノ神学園』の象徴、『朱雀之天道(すざくのあまみち)』だろう。
下界と天界の隔たり、という意味でこの鳥居は神聖視されているらしい。
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