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そこを通ると賑やかな生徒たちで賑わう学舎があった。
学舎と言っても普通の学校のような作りではなく、古き良き日本造りの建物といったかんじだ。
てか、教室どこだよ…
辺りを見渡すと人気が少ない入り口らしきものがあった。
ここかな?
その入り口に手を掛けるといきなり怒鳴られた。
「あ、馬鹿!!そこは『三貴子』の方たちの入り口だろ!!」
は?
『さんきし』?
なんだそりゃ?
「その顔から見ると…お前転入生か?」
「あ…まあ…」
「だからか~。まあ取り合えずその入り口は使うなよ!あと少ししたら一般の入り口あっから。そこに行けよ!じゃ、俺はこれで。」
そう言って去って行ってしまった。
「ありがと!!」
角を彼が曲がるときに俺は大きな声で叫んだ。
彼が後ろを向いてニカッと笑ったのが見えた。
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