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「あ、ってか何で俺の名前を?」
めっちゃ疑問なんスけど。
「それはお前が『神返り』について何かを知ってるって陽瑪の占いででたから。」
占い?
なんか三貴子の中で一番固そうな人(月読さんだっけ?)が真面目な顔で言うから本当なんだろーけど…
いまいちピンとこない。
「僕たち、三貴子の神返りって、短命なんだ。理由はわからないけど。だから天界と下界を結んでいた菊理姫の神返りの君なら、何かわかるんじゃないかって。」
天照さんが上目使いで言ってくる。
女の子みたいだよな…。
「菊理は約100年、神返りが何故か出なかった。だからお前が重要ってわけ。で、何か知ってんの?知らないの?」
月読さんが苛立ちながら聞いてきた。
って言われてもな。
神返りだって俺よくわかんないのに、三貴子がどうとかって…。
「夜人そんなにイライラしないで。」
天照さんが月読さんを宥めたかと思うと、急に俺の額に手を当てた。
「…そっか。未殊がまだよくわからないのは仕方ないね。じゃあいいや。行こうか、夜人、建海。」
手を話すと何かを悟ったように天照さんは月読さんと須佐さんを促した。
「ごめんね、いきなり質問攻めで。また日を改めて君の前に出させてもらうよ。」
そう言って三貴子と付神の人たちは去って行った。
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