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歓迎会

｢えーと、司チャンだっけ？ホラ歓迎会準備できたから｣

｢あぁ……それで｣

｢そう、それで呼びに来たんヨ。桐チャンが手離せないからーって｣

｢……桐チャン？｣

｢管理人サン。あのクソ眼鏡だヨ｣

｢あぁ｣

クソ眼鏡……まぁ、あいつイラッとくるもんな。

しかし、こいつはこいつで微妙な違和感を感じる喋り方をする奴だな。なんだろう、こいつもイラッとくる。

｢そー、オレね、新名 来平(にいな きっぺい)ヨロシクー司チャン｣

あれだ、無償に殴りたくなったり、弄りたくなったりするオーラを出してる奴ってたまに居るが、こいつはそれだ。

｢あの｣

｢んー？｣

｢呼び捨てにして良いすか?｣

｢呼び捨て？｣

｢新名｣

｢オゥ、ド直球。まぁ、良いヨ。細かいこと気にしない方だから｣

一瞬困惑した様にも見えたけど、ケラケラと笑っている。まぁ、年下にいきなり呼び捨てにされたらそんなもんか？

｢そーすか｣

｢ネェ、なんか冷たくない？｣

多分、こいつの扱い方はこれであってると思う。"さん"付けってなんか俺の柄じゃないし、とか言ってみる。付けなくても良いかってオーラが出てるんだ。そういうことにしておく。