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「主役連れてきたよー」
「待ってま……っ!!ヤダ可愛い!!」
そういいながら飛び付いてきたポニーテルの美人なお姉さん。悪い気はしない。もう一度言う。悪い気はまったくしない!!
ギュッとホールドされた。
悪くない!!
赤茶の髪の毛をポニーテルにした、美人のお姉さん。良い胸だ。たまらない。
こうバリバリと働きそうなウーマンな感じ。
この人も年齢は凉峰とかと同じぐらいっぽいな。
あ、俺より身長ある……。170cmってところか。ヘコむな。
「ホラ、秋月離れる。困ってるでしょ」
「そんなに困ってねぇから良い」
「本人がこう言ってるもの良いじゃない!もー可愛い!!」
今、1つだけ違和感を感じた。声が少しだけ低い気がする。いや、ハスキーボイスの女性もいるしな。
ホールドが緩み、今度は手をギュッと握ってきた。
「アタシね、秋月 知(あきづき ちか)。お名前は?」
「郁未 司」
「郁未くん、ね!郁未くん!」
「あ、はい」
美人って良い。良い匂いするし。握っていた手を今度は上下にブンブンと振りだした。
「アタシのことはね、秋月さんでも知さんでも何とでも呼んで良いからね」
「秋月」
ボソッとそう呟いたのを聞き取ったらしい。
「……年下に呼び捨てにされるのもある意味萌えるものね」
秋月の呼吸が荒くなってきた。あぁ、この人もあんまり大丈夫じゃないかもしれないと悟った。
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