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「司チャーン騙されないんだヨ。それオスだからネ」
「オス……?」
「余計なこと言ってんじゃないのよ、新名」
秋月の後ろにどす黒いオーラが見える。秋月には逆らわないが吉か。……ってかオスってどういう意味だ?あれ、オネェって奴?
「男なの?」
「残念なことにね。心は女の子なんだけど。これ、偽乳。触る?」
「…………」
握られたままだった手を胸まで持っていかれた。なんか涙出てきそう。いろんな意味で。
あいつらに比べたらまともな人っぽいけど、うぉぉぉお!!
「司チャン、ショック受けてるネ。オレも初めて知ったときはビックリしたもんなぁ」
「ここまで美人なお姉さんになった私を讃えて良いのよ?」
「美人だヨ、知チャン」
「はんっ」
真顔で言う新名に対して鼻で笑う秋月。新名はタラシって奴なのか?
「さて、郁未にこの家のオアシスも紹介しよう!」
相変わらずハイテンションな凉峰。まだ住人が居るんだな。ソファに深く腰かけてたから見えなかったのか。そいつはゆっくりと立ち上がった。
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