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「なぁ」
「なに?どうした?」
「この茶色のさ、なんか虫っぽい足の出てる」
「あぁ、なんかの虫の唐揚げ。なんの虫だっけな」
どこで買ってくるんだよ。これもう罰ゲームだろ。なんで買ってきちゃった?
「新名に食わそうかと思って」
「なるほど。それならアリだな」
「ちょっとそこ!納得しない!!」
「ホラ、食えよ」
ずいっと新名に虫唐揚げ……虫カラの皿を差し出す。心底嫌そうな顔をする新名。
「う……無理でしょ!?罰ゲームじゃん!!罰ゲームになるようなことしてないよネ?」
「……存在自体?」
「ヒデェ!!」
「うぅー」などと唸りながら食べるのを渋る新名。仕方ない強行手段だ。何としてもこいつの口にコレ放り込んでやる。箸で虫カラを1つ摘まむ。
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