67人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
「あっ!」
「ん?」
「司くんも困ったことがあったら言ってね。僕、助けになりたいから」
「うん、あ、ありがとう」
急に甘木がクスクスと笑い始める。なに?俺、可笑しいこと言ったか?
「フフッ……司くんってツンデレ?」
「はぁ!?ちげーよ」
「フッフフーン」
「な、なんだよっ!?」
「顔真っ赤だよ?フフッ」
「わ、笑うなってば」
あぁぁぁぁ!!なんか恥ずかしい……っ。
ツンデレ!?ちがう!絶対ちがう!!ツンデレってあれだろ?「別にあんたのためじゃないだからねっ!」って奴だろ?
俺がツンデレとかなに言ってんのこいつ……。
「司くん」
「あ?なに?」
急に甘木の声のトーンが下がる。
「僕が君を守るから」
甘木はとびきりの笑顔でそう言った。
なんかキュンときた……。
いやいや、キュンとしてる場合じゃないだろ。俺が!甘木を!守るんだ!!反対だろバーカ。
最初のコメントを投稿しよう!