夢心地、夢うつつ

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涼峰と隠しカメラと盗聴器を撤去して、いざゲーム開始! ……と思ったわけだけれど。 「腹減らねぇ?」 「言われてみればお昼だネ。なんか食べようか」 「うん。カップラーメンとかで良いや。リビング行こーぜ」 「せっかくだから軽く作るよオレ」 「作れんの?」 正直、新名が料理するイメージがない。ちなみに、俺の料理の腕はそこそこだ。炒飯作れりゃ良いんだよ。料理本見りゃ作れるしな! 「野菜炒め……とか?」 「いらねー」 ケラケラ笑ってたら、新名が微笑みながらこっち見てた。 「なに?」 「んーなんか司チャンがそーやって笑ってるの新鮮なカンジ?」 「あー……うん」 そう言われるとなんか恥ずかしいから止めろよ。 「ハハッ、カップラーメンでいっかぁ」 「だから言ったじゃん」 「オレ、お湯沸かす係。司チャンはビニールの包装破いて蓋開ける係ネー」 「なにそれ」 なんとなく2人でケラケラと笑いながらカップラーメン作ってむさぼった。
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