夢心地、夢うつつ

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邪魔な奴も居ない。腹も満たされた。こんどこそ、ゲーム開始する! ……と思ったわけだけれど。 狂気的な睡魔が俺に襲いかかってきた。昨日ちょっと夜更かししたからか。こんなときに。 「ふわぁ……」 「アレ?司チャン眠い?」 「んー多分大丈夫。ゲーム始めたら大丈夫」 「本当?……じゃ、やるか」 「んー」 ―― 開始15分、ヤッパ無理だった。なにやってかよくわかんなくなってきた。 「司チャン大丈夫、停止しよっか?」 「……んー」 新名なに言ってっかよくわかんねぇや。「大屏風が天使しよっか?」……なにそれ。 「大屏風ってなに?」 「えっ?なにそれ」 「え?今、大屏風が天使して……あれ?」 「アハハッ、ゲーム停止するよー」 「ゲイ天使?す、涼峰……え?」 「言ってないよ!なにそれ、面白い」 「俺、尾も白くねぇよ!そもそも尻尾なんか生えてねぇし。白いのお前じゃん」 「尻尾!?ごめん何の話!?」 このへんから俺の記憶はプッツリと途切れた。
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