夢心地、夢うつつ

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―― 気づいたら部屋が真っ暗だった。完全に寝落ちしてた。 しかし、何で俺、新名の膝の上に乗ってるんだ?何でこいつ俺の頭に手置いてるんだ?ってかこいつサングラスでよく見えなかったけと目半分開いてる。 とりあえず、新名の膝上から脱出するか。 「よいしょっと」 今何時だろ?ポケットに入っていた携帯電話を取り出して時間を確認した。18時か、随分寝たな。仕方ない、新名起こしてやるか。 「新名起きろー」 少し肩を揺さぶりながら声をかけてみる。 「んんー……」 目半分開いてるから起きてんのか寝てんのかどっちかわかんねぇや。 「新名ってば!」 ちょっと強めに叩く。 「んー」 お、動いた。起きたかって……ま、ちょっと何で抱きついてくんの!?ばっ、支えらんねぇって!! 「うあっ!?」 どーしようもなくて新名に押し倒された形になった。なにこれ重い。 「新名っ!!」 「んん……んあ?マリカチャン?」 「誰だよ!?」 丁度俺の首の辺りに新名が顔を埋める形になってて正直こそばゆい。ちょいちょい息かかる。 「よけろってば」 「ん」 カプッ ……こいつ噛みやがった!!絶対起きてる!!絶対わざとだ!! とりあえず、俺は新名を股間を思い切り蹴りあげた。 「あ゙ぁぁぁぁぁあ!?」
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