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そんな馬鹿なやり取りをし終わった後も、涼峰は何故かジッとこちらを見てくる。
ご飯作らねーの?
「郁未はさ、馬鹿じゃないと思うよ、僕は」
……え?なに?
「慰めてくれんの?」
「そうじゃなくて、郁未は周りをよく見てる。そうだろう?」
「……別に見てない。出会ってそんなに経ってもいねぇのに何がわかんの?」
あー、俺嫌な奴だな。
気を使われてんの分かる。
「そうだね。うーん……運命って信じる?」
「はぁ?」
あまりにも突拍子のない質問にまたアホみたいな声がでた。なに?この出会いは、運命だってか?
「僕はね、生まれた時から何処で誰と何をするかって全て決まってると思うんだ。こうやって、今、お前と話していることも」
「だから?運命だってか?」
「そうだね。運命は人の力じゃ変えられないと思ってるから。考えて出した結論でも、元からこうなるって決まっていたんじゃないかと思うだ」
足りない頭で考える。
何言ってんのこいつ?
理解できねーよ。
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