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俺は金髪のロングヘアだ、肩より少し長いぐらいの。眼は少し赤い、遺伝だと思う。
そんなに金髪が気になるなら切っちまっても染めても良い気もするが、大人になるほど周りに髪を染めてる奴が増えて逆に目立たなくなった。
むしろ、地毛なだけあって綺麗に染めてあるように見えるらしい。
それから、普段から黒いニット帽を被っている。夏場は流石に脱ぐけど。ルックスが厨二っぽいっとか言うな。
ちなみに身長は165cm、伸び悩んでいる。まぁ、まだ18歳だから望みは捨てていない。20歳までは成長期だ。
という俺のルックスについての話はいいのだが……。
やけに俺と管理人との距離が近い。というか詰め寄られた。
「え、あの……」
「…………」
興味深そうに眼を覗き込んでくるのは良い。だが、後ろに少し下がったぶん、また詰めよってくる。
ソファに座ってるし、下がるのも限界ってもんが……。
ん?ちょっ、なんで頬に手添えてくんの?
なにこの状況?
直視できないし、顔ごと目線をこいつから反らしながら、手で体を押し返す。
「あの……」
「ん?」
「ち、ちか」
「ん?あ、ごめんごめん。つい可愛いくって、ね」
どうしよう変態だ……っ!!
電話の「可愛い」は聞き間違いじゃなかったのか。聞き間違いだったら良かったのに!
あぁ、ヤベェ。なんか顔熱い……。
あんなこと普通されないし、照れるのも仕方な……ってなんで俺、こんなことされてんの?
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