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「みんな、久しぶりー!」
「「「「お久しぶりですー!」」」」
俺達はスライム達に囲まれた。中には話せる子もいるから、かなり賑やかだ。
「元気だった?最近来る人が落ち着いてきたから、つまらない?」
「そんな事ないですよー?みんなで今度はどんな倒し方にするかとか考えるの楽しいんです!」
「そっか。じゃあ、ここはみんなに任せて大丈夫だね?」
「「「「もちろんです!」」」」
「また何か問題があったら連絡ちょうだいね。フロアの端に通信機を置いておくから。説明書も一緒に。」
「「「「はーい!」」」」
その後もいろいろなスライムの所に寄って、ダンジョンの住み心地や要望を聞いて回った。そうしたらすっかり遅くなってしまったみたいだ。外に出た時、かなり日差しが当たっていて暑い。
「………今、お昼?」
「はい。マスターの足が動かなくなってしまってから、だいたい28時間くらい経っています。木漏れ日が気持ち良いですよ。」
「そんなに経ってたのか……意識したら眠くなってきた……風も気持ち良い…」
「マスター、寝てしまっても大丈夫ですよ。枕も持ってきていますから。……横になりますか?」
「んーん………このままでいい…」
「かしこまりました…おやすみなさい。マスター。」
帝が車いすを木陰に移動させているのだろう。草の上を車輪が回るふわふわとした上下の動きに、俺は眠りの世界に誘われていった。
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