鎮魂歌(ほろびのうた)

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しばらくして俺は、制服を着ていた。そこはエレベーターが付いていたり、段差が少なかったりする学校で、まだ出来たばかりのように綺麗だった。そこでの生活は比較的楽だったが、体育は無くならなかったらしい。 「集合!今日は体力測定をするからな!各自全部回るように!………っと…****は先生と来てくれ。少し測定方法が違うから。」 「はい。」 先生についていき、握力とハンドボール投げ、長座体前屈をやった。そこから先は覚えていないみたいだった。また時間が飛ぶ。 誰かに後ろから刺された。 「………これであの遺産が全て…火事で死んでくれれば2回目なんてなかったのに……」 倒れた状態から上を見たが、涙の膜で顔が分からなかった。頭がぼんやりする。 「あんたもバカね。せっかく両親を殺してあげたのに、ついて行かないなんて。おかげでこっちが迷惑かけられたわ。」 その言葉で漸く理解した。両親を殺したのはこいつだという事を。 「あぁ……あんたが気に入ってるっていうスライムの人形を一緒にズタズタにしてあげたから。今のあんたと同じよ。……って聞こえてないか。」 高笑いが聞こえて、ヒールの音が遠ざかっていった。俺はその場から動けない。 憎い。寂しい。頭の中にそれだけが積み重なっていった。
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