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帝が大きな声を出したので、驚いて身体をビクつかせてしまった。
「ほら、マスターがびっくりしたでしょう!?マスターは、あなた方の様に野蛮な方々とはお付き合いなさいません!去りなさい!」
「そう言われて去ったら、今ここにいる意味が無いんでね!渡してもらう!」
「私はマスターを守ります!"ダークバインド"!」
「ちょ……帝くん!ここで魔法は……!」
ぎゃいぎゃいと浴場で騒がれて、俺は既に耳が痛かった。
「静かに!」
俺のイラついた一言に浴場が一気に静かになる。
「ここは公共の場でしょう!?そんな場所で騒がれたら、お店も迷惑な上に他の人も入れなくなってしまうでしょう!?今ここで走った全員そこに正座しなさい!」
「あの…マスター?」
「帝も!俺を湯船の端に座らせてから桶を持ってきて、おすわり!」
「「「「はい!」」」」
俺の目の前に全員正座したらしい。桶でお湯を汲んで、周りに撒き散らした。
「ぅわっぷ!」
「な、何を……!?」
「お仕置きです!"ボルト"」
「「「「「あばばばばばばばばばばばばばばばばば……」」」」」
濡れた身体に微弱な電流をながして、身体をビリビリと電気が流れる感覚を知ってもらった。そこそこ痛いので、反省はするだろう。
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