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「しばらくその状態で反省してください。俺は身体を洗います。」
「ま、マスター……」
「大丈夫です。手だけで動けば問題ないですから。帝は反省していなさい。」
感電している人たちの周りに影響が無いように結界を張り、1人でタイルの床を移動した。……這ったので少し手が疲れたが、無事にシャワーの前にたどり着くことができた。
「えっと……この出っ張りの付いている方がシャンプーで……うん、泡立ったから問題ないな。」
その後慣れない手付きでもたもたと身体を洗うと、再び這って湯船の淵に座る。
「…もう良いですかね?反省しましたか?」
「「「「「もちろんです。騒いですみませんでした…」」」」」
少しずつ人が増えてきた浴場で土下座をさせて、結界と電流を解いてやった。
「綺麗な土下座が見れなくて残念です。最近はいろいろ見えないので少し物足りないですし。」
「マスター、それを理由に土下座をさせないでください。ちゃんと教えていただいた通りにやりましたが。」
「あー………みたーい…」
「我慢なさってください。もう少しで見れるようになるんですから。」
「はーい……」
湯船では帝の隣りに座り、帝や音夜さんとの会話を楽しんだ。音夜さん曰く、かなり痺れたみたいだ。もう少し弱くしても良かったかもしれない。
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