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「どうしてそう思った?」
「……雰囲気が似てるから……でも、どこか違って……えっと…」
上手く言い表すことが出来なくて困っていると、また笑われた。
「言いたいことは分かる。本当に敏感なんだな……ふむ……早速話を始めよう。簡単に言うと、治す方法はふたつある。ひとつがこの場で魂をリセットして、生まれる時と同じ魂の状態になること。ふたつ目は、前世を受け止め、克服し、全ての罪を背負う覚悟をする。選んでくれ。」
急に話を変えられて驚いたが、一応内容は理解した。
「ひとつ目は、身体はこのままで、中身は赤ん坊と同じ……という事ですか?」
「そうなるな。まともな生活ができるようになるまで、そこの騎士に世話をしてもらえば良い。」
………それは嫌だ。まともな生活ができるまでに、何年かかるか分からないし、一からダンジョン生活を学ぶことは難しいだろうから。それに、帝やアレクさん達を忘れるなんて、そんな事したくない。
「………ふたつ目にします。」
「厳しいが………大丈夫か?」
「大丈夫です。なんとしてでも、やりきります。」
見えないけれど、声の発されている位置に視線を合わせる様に顔を向けた。
「………よし、これからお前をある場所に連れて行く。そこからは1人でなんとかしろ。」
「……はい。ご協力、ありがとうございます。」
俺は、何処かに突き落とされた。
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