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アカイブ宮殿の門を開けると、そこは吸血鬼が暮らす街。
吸血鬼は、人間から嫌がられ、奥深い森へと追放されてしまった。
そんな街に、メリアがやってきたのは二月前であった。
義母に森で捨てられ、さ迷ってるところを吸血鬼に連れてこられたのだ。
あいく宛も、帰る宛もないメリアは吸血鬼を目の前にしても恐怖に震えることがなかった。
おかしな人間がいるものだと、吸血鬼は大笑いしたが、メリアにとって、この街は何か懐かしく、安らぐ場所だと思ったのだ。
メリアは16歳、吸血鬼からしたらもう立派な大人に達する。
ここに暮らしたいならば、吸血鬼と契約を交わし、誰かと愛を誓う。
それが吸血鬼と共に暮らす掟…
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