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「下北!起きろ!」
その声で僕は起きた。
寝惚けたまま顔を上げるとそこには憤怒の表情を浮かべた担任、赤木が立っていた。
「おまえなぁ!一体何時間寝れば気が済むんだ!」
ここでようやく目が覚めた。
またやってしまった。
僕は授業中寝る癖が付いてしまっている。
「聞いてるか?17歳にもなって、下北雅人!頭冷やして廊下に立ってろ!」
僕はトボトボ外に出る。
周りからは嘲笑される。
これもいつものことだ。
一体いつからこうなってしまったんだろう。
高校生になった時はクラス内でもかなり真面目だったのに。
当時居た友人も今や2人。
磯貝雅敏と松平勝久だ。
磯貝は普通で松平はあの徳川家康の子孫だ。
さて、僕は今廊下に立ってろと言われたが、別のところに向かっている。
屋上だ。
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