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僕は担任に叱られるとここに行く。
気分が落ち着くからだ。
街を歩いている人や働いている人、車にのっている人、伝統的な家屋。県内唯一の山の飯森山。田口川。飯森城。
空に浮かぶ一つの雲。
ここで気分が癒されるのだ。
しかし、そんな至福の時間も一入だった。
屋上を見渡すといつもは閉まっている倉庫のドアが少し開いている。
好奇心に駈られた僕は中を見ようとした。
今思うとこんなことをしなければ良かった。
あの頃に戻れるなら僕は自分を止めたい。
倉庫の中には特に目ぼしいものはなかった。
一通り見て倉庫を出ようとしたら突然頭がひんまがるような頭痛がした。
目眩が僕を襲い、やがて気を失った。
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