第2章

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 215号の前で、少し緊張しながらドアノブを回す。  鍵は空いていて、すんなり部屋に入室出来た。  玄関に入ると、右側にトイレや風呂があり、左側には押し入れのようなものがあった。  正面のドアを開けると、そこは20畳くらいのリビングダイニングキッチン。    さらにその奥には、並ぶように個室が2つあった。  リビングには、2人分の荷物が積まれていた。 自宅から数日前に送ったものだ。  しばらく突っ立ったままで、部屋の中を見渡していると、玄関のドアがガチャリと開いた。  その音に振返ると、男が一人荷物を掲げて入って来た。
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