第2章

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 神咲の目の前に居たのは、 太い眉に、少し癖っ毛のある黒髪。  綺麗な茶色のアーモンドアイに、目元には 何とも色っぽい黒子。  ただ細いだけの勇也と違い、細くてもしっかりと筋肉が付いているのが、服の上からでも分かる。  「あんた、神咲勇也?」  ぼーっと男をみている神咲に、男が声をかけた。  「あ…ああ。そうだ。」  「おれ、あんたと同室になった黒沢 迅(くろさわ はやて)。よろしくな。」  人懐っこい笑顔で、右手を出された。  神咲も慌てて右手を出し、握手を交わした。
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