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「あんた、どっちの部屋がいい?」
「別に…。どっちでも…。」
「じゃあ、オレ右側貰っていい?」
「ああ。」
黒沢は、リビングに積んであるダンボールを、右側の部屋に次々と運んでいった。
その様子を、しばらく見ていた勇也だが、黒沢から
「お前は 運ばないのか?」
と言われ 慌てて片づけを始めた。
ダンボールをあらかた部屋に入れると、次は ダンボールの中を開けて、今日から暮らせるように、片付ける。
集中して片づけをしていると、いつの間にか外が暗くなっていた。
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