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黒沢「…(似てるんだよなぁ。残念ながら男だけど…)」
相変わらず、自分の顔を見つめる黒沢に対して、神咲は どうしていいのかわからなかった。
小さい頃から大好きな人が、自分をじっと見つめてくれていて、嬉しいよりも恥ずかしぃという気持ちの方が大きい。
動けなくなってしまっている神咲の眼鏡を外し、黒沢の手で前髪をかきあげて神咲の顔を見ると、真っ赤になって瞳が潤んでいた。
黒沢は、ハッとして正気に戻った。
自分の顔にコンプレックスを持っているらしい神咲を、不躾に、見過ぎてしまった。
神咲の瞳が潤んで、泣かせてしまったのかと思い、焦った。
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