第13章

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 ベッドの中にもぐり込み、いろいろ葛藤中の神咲。    一方、黒沢の方は 神咲を傷つけてしまったのではなかと、心中穏やかではない。  しばらくリビングをウロウロしていたが、意を決して神咲の部屋のドアをノックした。  返事はなかったが、ドアを開けた。  部屋の中には、神咲の姿はなかったが、ベッドの上が大きく膨らんでいた。  ベッドに近づき、布団に手を掛けると、大きな塊が もぞもぞと動いた。  布団から、目だけを覗かせた神咲。  黒沢「その…悪かったな。じっと見ちゃって…。ちょっと考え事してて…あんま意識的に見てた訳じゃないっていうか…。」  神咲「…。大丈夫だから。…ちょっと見られて、恥ずかしかったって言うか…慣れなくって…。」  目だけを出したまま、ボソリと話をする神咲が、叱られた後の小さな子供の様に見えて、クスリと笑った。  
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