第13章

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 自分を見て笑った黒沢に、少しムッとした。  神咲「…何…?」  黒沢「あ…いや…。お前、その姿…子供みたい。なんか可愛いよな。」  黒沢に可愛いと言われ、また顔がボッと赤くなった。  思わず布団を頭から被った。  そのまま動かなくなった神咲を見て、クスリと笑いながら、優しく子供をあやす様に、布団の上からポンポンとリズムよく叩いた。  もぞもぞしていた神咲が、しばらくすると動かなくなり、そっと布団をめくってみると、スースーと気持ちよさそうに眠っていた。  やはり精神的にも疲れていたんだなぁと思い、布団を掛けなおしてから、優しく頭を撫でた。  黒沢「ほんと…整った顔してるよなぁ…。」  頭を撫でられているのが気持ちいいのか、神咲は眠りながらも、笑みをたたえているような表情だった。
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