第13章

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 「しずく…?」  黒沢の呟きに、神咲がふにゃりと笑顔になった気がした。  「…くそっ!可愛いじゃないか。」  こいつが男でも、やはり顔はしずくに似ていて可愛い。  どうしたもんか…。  じっと神咲の寝顔を見ながら、優しく頬を撫でた。  「男のくせに、すべすべ。…本当、女の子みたいだな。」  そのまま、優しく頬にキスをした。  「!!やべ…。」  眠っている神咲の頬に、キスをしてしまった。  自分の無意識の行動に動揺した。  そっとその場を立ち去り、リビングのソファーに座ると、頭を抱えた。  「あーーっ!!何やってんだ~オレ…。」
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