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その少し後ろを、背の高い細身の少年と、眼鏡をかけた、やはり細身の神経質そうな少年が 揃って歩いていた。
「勇也、あれ見てよ。女の子みたいな子がいるよ。」
すこしずり落ちそうになった眼鏡を、指で上げながら前方をみる勇也という少年。
「さっきオレたちの乗ったバスにはいなかった人達だな。」
「可愛いな~♪友達になりたいな~。」
「淳一郎、男が好きなのか?」
淳一郎と呼ばれた長身の少年は、ニコリと王子スマイル。
「勇也が それ言う?」
「…。その笑顔の裏に、腹黒いオーラが見えるぞ…。」
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