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あれ……? と思いながら便所に行くと、
「父さん?」
と声を掛けてみた。
だが、返事は無かった。
慌てて戸を開けたが、親父は居なかった。
……どこに行ったんだろう?
アッ!
俺は思い当たると、急いでズックを突っ掛けた。
俺はあの時と同じ場所で、長い葦に身を隠していた。
暫くすると、対岸からガサガサと音がした。
目を凝らすと、男の顔が月明かりに現れた。
アッ!
俺は走った。必死に走って家に帰った。
【蛍川に売女の遺体!】
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