10人が本棚に入れています
本棚に追加
新聞の見出しに、そんな活字を見付けたのは、それから間も無くだった。
あれから20年が経つ。犯人はまだ捕まっていない。
捕まるはずもない。
まさか、子供の仕業だとは思いもしないだろう。
俺があの時見たのは親父だった。子供ながらも、それがどう言う事なのか理解できた。
汚い! 親父は汚い!
親父を不潔に思いながらも、俺は後日、女に会いに行った。
雑草を掻き分けるガサガサと言う音に、女が顔を出した。
「なんや、子供かいな」
最初のコメントを投稿しよう!