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女はがっかりしたように言った。
「こんな時間に何してんの?」
「……」
俺は言葉が出なかった。
「……もしかして、わてが欲しいん?」
女が目を輝かせた。
俺は恥ずかしくて顔を伏せた。すると、
「プッ! アッハッハッハッ……もうちょっと大きくなってから来や。お金持ってな。アッハッハッハッ……」
女は白い歯を見せると、高笑いをしながら背を向けた。
途端、俺の中に殺意が芽生えた。
「ウエーーーッ!」
訳の分からない声を発すると、思い切り女の背中を押して、川に突き落とした。
「キャーッ!」
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