604人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
ビビりました。
だって職員室に入った瞬間、皆さんがこっち向いて顔を赤くしたんですから。
入っちゃまずかったですか?
「・・・えと、なにか怒ってます?」
僕が聞くと、職員室の全員が顔を一斉に横に振りました。
「うわ。キモいです」
おっと、つい本音が・・・。
ポカーン、としている人たちに少しせかしてみました。
誰も、何も言ってくれないので。
「遅れてすいません、忘れてました。一年特待生の兎瀬桔梗です」
しばらく返事が返ってこなかったんですが、急に慌ててホストみたいな方が出てきました。
?「お、おぉ、そうか。俺は1―S担任の暁風刀[アカツキ フウト]だ、よろしく」
「よろしくお願いします」
風「今集まったのはキーを渡すことと学園説明のことだけだ。もう終わったからみんなで雑談していたところだがな」
ふぅん?
あれだけのイケメン(生徒会とか風紀とか)がいるんですから、先生方もそれなりにかっこいいんでしょうね。
そう思って室内を見渡すと、目があった人から順に目をそらされました。
「皆さん僕と目を合わせたくないんですか」
風「なんか勘違いしてるような気がするから言っておくが、お前がかわいいから目をそらすんだぞ?」
「おだてても何も出ませんよ」
最初のコメントを投稿しよう!