第4章

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ビビりました。 だって職員室に入った瞬間、皆さんがこっち向いて顔を赤くしたんですから。 入っちゃまずかったですか? 「・・・えと、なにか怒ってます?」 僕が聞くと、職員室の全員が顔を一斉に横に振りました。 「うわ。キモいです」 おっと、つい本音が・・・。 ポカーン、としている人たちに少しせかしてみました。 誰も、何も言ってくれないので。 「遅れてすいません、忘れてました。一年特待生の兎瀬桔梗です」 しばらく返事が返ってこなかったんですが、急に慌ててホストみたいな方が出てきました。 ?「お、おぉ、そうか。俺は1―S担任の暁風刀[アカツキ フウト]だ、よろしく」 「よろしくお願いします」 風「今集まったのはキーを渡すことと学園説明のことだけだ。もう終わったからみんなで雑談していたところだがな」 ふぅん? あれだけのイケメン(生徒会とか風紀とか)がいるんですから、先生方もそれなりにかっこいいんでしょうね。 そう思って室内を見渡すと、目があった人から順に目をそらされました。 「皆さん僕と目を合わせたくないんですか」 風「なんか勘違いしてるような気がするから言っておくが、お前がかわいいから目をそらすんだぞ?」 「おだてても何も出ませんよ」
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