第4章

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急に、一人の男子が立ちました。 ?「暁先生、その人はなぜ先生のことを呼び捨てなんですかッ!!僕には呼ばせてくださらないのにッ」 うわ、キツいですね。 急に立ち上がったその子は、僕を睨んできました。 ・・・そんなに恨まれるようなことですか…呼び捨てって。 「あの、一応言っておきますが僕は風刀に無理やり言わされているんですよ」 ?「お前なんかに聞いてないッ!!なぜですか先生っ」 僕をにらんだ後に、先生へ悲しそうな顔をするその子。 変化がすごいですね。 風「俺が気に入ったからだ。なんか文句あるか?」 ?「せ、先生……。すいませんでした……」 あー・・・かわいそうに。 だいぶ縮こまってしまっているではないですか。 「風刀、落ち着いてください」 なんとなくその子がかわいそうだったので風刀をなだめました。 風刀は少し不満げに僕を見ましたが、しぶしぶ引きさがりました。 んー・・・少し雰囲気変えた方がいいですかね。 とりあえず自己紹介でもしますか。 「今日からここに特待生として入学しました、兎瀬桔梗です。よろしくお願いしますね」ニコッ おや? みなさん、こちらを向いてますが・・・・・・顔が赤いですね。 今の雰囲気転換に怒ってしまったのでしょうか。 明るめにしゃべってしまいましたし。 さっきまでキャンキャン言っていた子もだいぶ赤いです……困りましたねぇ。 「すいません、怒らせるつもりはなかったのですが」 風「いや、謝らんでいい。誰も怒ってないからな」 雷「むしろ、今の顔に気分が良くなった」 「なんですか、そんなに僕の顔が気分が良くなるほど気持ち悪い顔だったのですか」 風「どんな顔だよそれ」
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