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「ふぅ・・・・」
一通り新本の店入れが終わり時計に目を移すと
「・・・8:04・・・・か」
バイトの時間は8:30までだ、
「もう少しの辛抱だな。」
俺は本の整理でもするかと本棚に手を伸ばすと・・・
「ぴと」と誰かの手に触れる。
その手を辿っていく。すると先にはとても可愛らしい女性が。
髪は栗色のセミロング。カールが少しかかっている。
僕の身長は168.3とあまり自慢できる身長でもない。
だがこの女性は僕より圧倒的に低い。
150あるのかと思う。身長だけで見ると中学生か・・・?と疑いたくなるような童顔
そしてスタイルは抜群、潤んでいる少しタレ目の大きな瞳には心なしか緑に見える。
「あ、あの・・・・」
彼女の声で我に返る。
俺の手はまだ彼女の手に触れたままであったのだ。
「あ、ご、ごめんなさいいいい!!!!!」
俺は勢いよくそこからはじかれたように飛ぶ
「ガッ!」
勢いよすぎたため、俺の頭は勢いよく本棚にぶつかる。
「あたた・・・・」
頭を押さえ座り込むと
「あ・・・・」
彼女の声がして涙目の顔を上げる
「・・・大丈夫ですか?」
心配そうな今にも泣きそうな顔で覗き込んでくる。
「う・・・・///////」
「顔・・・真っ赤ですよ・・?痛そう・・・」
彼女はそっと俺の頬に添える
ひやりと冷房で冷え切ったのか冷たい彼女の肌が俺の顔を少し冷ます。
「あ・・・う///////」
俺はどうすることもできずに固まっていると
「ラブコメ中失礼しますー」
と申し訳なさそうに言ってはいるが堂々と割り込んでくるバイト仲間の中居。
「な、なきゃい!?ら、ラブさめなんかじょあいれふ!!!」
「だめだね、動揺しすぎて言語がゲシュタルト崩壊しているよ。一旦落ち着きたまえ」
中居はまず彼女に手を差し伸べて立ち上がらせる
「ご、ごめんなさい;」
彼女はちまちましている本当に可愛らしい神のような仕草で立ち上がる
「いえいえ、それほどでもっ、紳士としては当然の振る舞いだよ・・・
だが可愛いお嬢さん。僕がほしいのは謝罪の言葉じゃない・・・前向きな、お礼の言葉だよ、お嬢さんの笑顔付きのっ」
そう中居がいうと彼女は微笑んだ、
「ありがとうございます」
笑顔も神のようだと付け加えておこう。
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