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「あの・・・・黛牙・・・・」
HRが終わり、担任が出て行った瞬間、
俺は斜め後ろにいる郷本にどういうことか説明してもらおうと後ろを振り返る
「弟。」
そう言っていたはずだ。
ならば俺と同じクラスにいるのはおかしいはずだ。
「ねーねー黛牙くぅん!どこからきたのー?」
「なんで黙ってんだ?はなそーぜ!」
う・・・・
俺の斜め後ろはちょっとした芸能人でもいたかのような人だかりになっていた
「な、なんでこんな・・・・」
すると近くにいた女子が振り返る
「えー、須藤君わからないの?・・・郷本くん!かっこいいじゃない!
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結局俺は黛牙に話しかけられないまま帰る時間になってしまった。
「はぁ・・・もういいや、明日にしよ・・・」
なんて言いながら下駄箱に上履きを入れた
「蓮、帰るのか?」
「え!?」
振り向くと黛牙がいた。
「い、いいいいいつのまに!?」
「さっきからいた。なにがもういいんだ?」
黛牙はほんの少し首を捻って見せた。
「あ・・・・いや、えっと、それのことなんだけど。」
俺は黛牙に向き直る
「なんで・・・・同じ学年?」
少し沈黙があったような気がしたのは俺だけだろうか。
「蓮は部活、入ってる?」
「え?入ってないけど・・・」
「じゃあ俺も入らなくていいか・・・」
?
・・・・・・・
「じゃなくて!;」
今のは話をそらされたのか??
「弟って言ってたよね・・?」
「・・・・・双子。とか」
「へ?」
「そういう可能性は」
あ・・・・そんなこと頭にもなかった・・・・
「そ、そうか・・・双子・・・」
「かもしれない」
「・・・・・・・・どっちなんだよ」
黛牙はまた明日とさっさと靴を履き替え出て行った。
「なんだよ・・・それ・・・」
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