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エプロンをつけて台所に立つ彼女。俺はその姿をじっと見つめる。
「味噌どこ~」って、いい!!すごくいい!!
てきぱきと作業する彼女。いつの間にか、テーブルの上には彼女の手作りランチョンマット。そこに並ぶのは、ご飯、味噌汁、梅干し、ちりめんじゃこ。
「この梅干しね、私の大好きな、はちみつ漬けのやつだよ。あげるから冷蔵庫に入れといた」
初めて彼女の手作り朝食を食べる。
おすすめの梅干しは、甘酸っぱさが丁度良い。ご飯が進む。
玉ねぎ、豆腐、ワカメの味噌汁も美味しい。
彼女が好きなのは玉ねぎで、甘くてトロッとしてて好きらしい。
今日は幸せだ。
「ねぇ、今夜は飲み会だよね?」
「あ~、うん。でも休もうかな」
「何で?」
「せっかく来てくれて、ずっと一緒にいたいから」
本気でそう思う。
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