学校と私

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初対面から印象が良くなかった私は ついつい担任の粗を探しているのかも知れない。 ただ 担任の言葉に酷く傷付いたのは事実で、あの時 あの会話を録音して居れば 学校の対応も少しは納得のいくものになっていたかも知れない。 それは息子が学校を休みがちになり…2・3週間が経ったある日の事。 その日も授業で使ったプリントや明日の連絡等をわざわざ持って来てくれていたのだが、対応に出た私に 息子に会いたいと強く要望してきた。 私も何の気なしに息子に出てくる様に言ったのだが、やり直せるならあの対面を無かった事にしたいと深く後悔している。 息子が出てくると 担任は私と息子にこぅ言ったのだった。 「このまま学校を休み続けたら、先生な…内申書に不登校って書かなあかん様になるねん」 中学受験をし高校受験をして居ない私には 内申書の事なんてわかるはずもなく、その言葉を信じこみ心底驚いた。 更に… 「内申書に不登校って書かれるとな、公立の高校は受験させてくれへんねん。辛うじて私立は受験させてくれるけど…授業料が目茶苦茶高いから 親の負担が大変やねんで。お母さんに悪いと思わへんの?」 項垂れる息子に担任はそぅ言ったのだった。
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