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「俺はお前が誰と付き合おうと萌えさえ見られれば文句は言わん。
だからドーンと行ってこい!そして俺の前でイチャつけ!」
「待て待て。俺は付き合うなんて言ってねーよ。この手紙の主知らねーし。
てか、付き合うのにお前に許可とろうとなんてしねーから!俺の親父か!」
「なぬ!じゃあ総攻めか。君の活躍に期待しているよ。頑張れよ!」
「なぜそーなる!?」
なぜか通じていない。
気分が良いのか?それとも俺が何もやらないから無理にでも萌えを作ろうと?
それなら直接言うか、他のやつを頼れ。
「誰かと絡んでおくれよん。新たな写真が欲しい…」
そう言いながらいつの間にか手にしていた写真を覗き見た。
な!
「なぜ持ってる?!」
「えー?
あ、これ?これはねー、貰った。あ、見られちゃったテヘペロ」
「テヘペロじゃねーよ!
うわーうわー、マジかー」
恥ずかしい。
一条が持っていた写真は前、腐男子と判明した飛幸が撮った俺と風雅のあの腐写真だった。
そういや飛幸にとって一条は師匠なんだよな。
飛幸が渡してしまう確率なんて大じゃないか。
「他に持ってる人いないよな?」
「うん」
信じるしかないから信じるが…。
絶対に落とさないでほしい。
うっかり他人に見せないでほしい、というか無防備に手に持ってないで。心配だから。頼むから。
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